蒼い情熱が導く、あなたの極上な愛に酔いしれたら
初めて男性に、しかも、こんなに素敵な人に誘ってもらえるなんて信じられなかった。
私なんかと食事をしたってつまらないに決まってるのに…
女性の扱いに慣れてそうと言っても、私みたいな女にこの人が声をかけてくれるメリットって?
何かの詐欺?
罠が待ってる?
こんな異国の地で何かあったらどうするの…?
止めておいたほうがいい。
一度はそう思った。
けれども、こんな素敵な誘いは二度とない。この旅だけ。私が旅に出た意味は…
そう考えると、
「…は…い」
こくり、と、恥じらいながらも頷いてしまう私がいた。