蒼い情熱が導く、あなたの極上な愛に酔いしれたら

しかも、今日の私服なんてブラウスにパンツ姿。羽織ったカーディガンなんて若干憑れてる。
ドレスコードとか大丈夫⁈
って心配になるし、場違い過ぎて更に縮こまってしまうけど、気付けば高層階まで来ていた。


「澤井様、失礼致します」


開かれた扉の先には、初めて瞳にするラグジュアリーな空間とー…


「良かった。また会えて」


この空間にだって優ってしまう存在感と華やかさを放つ、彼、澤井連さんの姿がある。


「また後程、シャンパンとお食事をご用意させていただきます」


ここまで案内してくれた総支配人は部屋を去り、私と彼だけになる。
あの濃厚な夜以来の二人きりー…


「どうぞ、こちらへ」


椅子を引いてエスコートしてくれる。
ドキドキと騒ぐ鼓動を抑えながら、そこへ座る。

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