蒼い情熱が導く、あなたの極上な愛に酔いしれたら

冷たくもあり、甘くもある言葉。
今まで男性から見向きもされず、家族からも出来の悪いコと扱われてきた私には十分な言葉だ。


「次はワインでもあけようか」

「いえ…これ以上は酔ってしまいそうで…帰れなくなりますから…」

「僕を置いて帰るつもり?夜はまだ始まったばかりだ」


また、その眼差しを向けられると頬が赤くなる。


「あの、これから私は…何をすれば良いのでしょうか…」

「僕の妻としての役割を果たしてくれれば自由にしてくれていい。まぁ、それこそが不自由になるのかもしれませんが」


日本を代表するグループの御曹司との結婚とくれば、そっか…それだけの注目とプレッシャーがあるってこと…


「わたし…正直まだ事の重大さを理解してないかもしれませんが…一生懸命に頑張ります」


椅子から立ち、頭を下げる。


「どうぞ、宜しくお願い致します」


と。

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