蒼い情熱が導く、あなたの極上な愛に酔いしれたら
そんな私の姿を見ると、
「ー…参ったな」
彼はフッと微笑んで、私を抱き寄せた。
「眼鏡姿も知的で素敵だけど、葵に触れたい時に隔たりになるから外してほしいな」
眼鏡をとり、そっとテーブルに置く。
それから最も簡単に身体を抱き上げると、ベッドルームへ。
仰向けにしてベッドの上に降ろされ、彼は私の上に。
「恥ずかしい…です…」
「夫婦になるんだ。慣れてほしいな」
「あっ…」
耳たぶをそっと甘噛みされる。
「でも、恥じらう"葵"も僕ー…俺好みだ」
穏やかだった口調から一転、口角を上げて言う彼はサントリーニ島で出逢った瞬間の印象と重なる。
それから次は口びるが重なった。
彼は私のブラウスのボタンに手をかけると、あっという間に脱がせてしまう。
また何度も口付けをされる。激しくて、慣れない私は何処で息をすれば良いのかわからない。
受け入れ方さえも、乱れ方さえも、理性の保ち方までもー…
「澤井…さん…っ、わたし…」
「"蓮"だよ、葵」
「蓮、さん…わたし…慣れなくて、下手で…」
「大丈夫。今夜も俺に委ねて」
「あの夜…も…黙っていてごめんなさ…い…」
「葵は俺以外の男なんて知らなくていいよ」
彼がくれる二度目の快楽へ、溺れていく。