蒼い情熱が導く、あなたの極上な愛に酔いしれたら
これが契約結婚だなんて周囲から悟られないように。
こうして触れてくれるのも、蓮さんにとってはビジネス…
だから、この優しい囁きも、大事に触れてくれる手もー…勘違いしないようにしなきゃ。
そう、思うのだけどー…
蓮さんの指先が、私の秘部に。
ギュッと目を瞑ったあと、ゆっくりと開くとバスルームの鏡に映される、その姿。
蓮さんと出会うまで隠されていた、私の姿。
触れ合う回数を重ねる度に今まで知らなかった自分が露わになっていく。
知らない世界へ進んでいく恐怖心。
それを上回る快楽。
もう後には戻れない。
理性と欲望の狭間で、ネットニュースにかかれていた記事の一文を思い出した。
"現代版シンデレラ"
冴えない毎日に戻りたくないのなら、変化を望むのなら、精一杯、王子様に見出されたお姫様を演じるしかない。