蒼い情熱が導く、あなたの極上な愛に酔いしれたら
オフショルダーのふんわりとしたプリンセスラインを試着した時だった。
「葵」
私を呼ぶ声がして、振り向くと蓮さんの姿が。
「ごめんね、遅くなってしまって」
「いえ、私は大丈夫です。お仕事は大丈夫ですか?」
「今日やらなければならない事は終わらせてきたから大丈夫。今はウェディングドレスの試着だね?」
「あ、はいっ、色々なドレスを試着させてもらっていてー…」
と、ジーッと私の姿を凝視している蓮さん。
何だかデコルテ辺りを見てー…
「すみませんっ、こんなに大胆に開いたドレスは私にはちょっと華やかすぎですよね」
オフショルダーのドレスだから露出も多いし、私には着こなしが難しい。
似合ってない…って思われたよね…
急いで次のドレスの試着に移ろうと着替えをするカーテンの向こうに隠れようとすると、
「凄く似合っているよ。可愛らしさが際立つね。ただ、葵の綺麗な肌を他の人に見られるかもと思うと妬いてしまうなと思って」
蓮さんはそっと私の肩を抱き、耳元で小さく言った。