蒼い情熱が導く、あなたの極上な愛に酔いしれたら

そしてー…


「社長、お待たせ致しました」
 

鶴田店長の声の後、カーテンが開けられる。


「どう…でしょうか」


ハイネックにロングスリーブのウェディングドレス。スカートまで全体にレース刺繍が施されていて美しい芸術作品。
メイクも、ヘアアレンジもしてくれて、まるで今から本番かの様。

改めて蓮さんにウェディングドレス姿を見てもらうと考えると緊張してしまう。
ドキドキと蓮さんの反応が気になってしまう。


「ー…参ったな。言葉に迷う程、綺麗だ」


あまりにも私を愛しそうに見つめて言うものだから、恥ずかしい。


「御伽話の王妃様みたいだね。葵の良い所が凄く惹き出されているよ」


甘い言葉、眼差しー…

でも、これはビジネス…
私達が愛し合って結婚をしたと思われなければいけないから…蓮さんは演じてる。
舞い上がった心を制御しなきゃ。




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