蒼い情熱が導く、あなたの極上な愛に酔いしれたら
「先程のオフショルダーもお似合いでしたが、奥様の美しいスタイルに上品で高貴なイメージのこちらのドレスもとてもマッチングしております」
鶴田店長が"とても素敵です"と褒めてくれる。
壁一面の鏡に写る自分を見る。
プロの手で整えられたヘアに、メイク、磨かれたボディー…
そして最高級のウェディングドレス。
今までの自分とは違いすぎて、魔法にかけられたみたい。
しかも、隣りに並ぶのはー…
誰もが羨む素敵な男性。
「挙式が待ち遠しいな。このまま、ずっと見ていたい位に美しい」
「そんな…蓮さんこそ素敵すぎて私…」
そんな会話のやり取りを聞いた鶴田店長は、
「まぁ、本当に仲がよろしくて羨ましいです」
こちらまで照れてしまいますね、と微笑む。
本当に…
蓮さんに愛されているかの様な錯覚に陥ってしまいそう。
「こちらのドレスでしたら、社長のご要望通り、奥様の美しい肌を見せすぎず、ですが、レースから覗く肌の美しさやスタイルの良さが際立つデザインですものね」
「そうだね。僕はこのドレスが気に入ったな。でも一番は葵の気持ちが大切だから気に入ったドレスを選んでほしいな」
「そうですね。後程、試着したドレスのお写真のデータをお渡し致しますので参考にされて下さい」