蒼い情熱が導く、あなたの極上な愛に酔いしれたら

それから、ベールやティアラ、ネックレス…といった小物を選んでいく。

改めて、じっくりと鏡に映る自分を見る。
どんどん魔法ががけられていくみたい…
変わっていく自分に嬉しさを感じる。
でも、その反面、
蓮さんに出逢って、女性として、生まれてきて、沢山の初めてや悦びを知ってー…

ある日突然、契約終了を告げられたら?

あの夜、ホテルで記入したら契約書の内容を思い出す。

原則としてという文言はあったにせよ、決定権は蓮さんが持っている。

全ては蓮さん次第。

だから私は常に、偽りの花嫁だという自覚を持っていなければならない。


決して、愛されているわけではないという自覚を。




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