蒼い情熱が導く、あなたの極上な愛に酔いしれたら

「旅先、しかも異国の地で出逢うなんてロマンティックですね!やはり出逢った瞬間に運命的な物を感じたのでしょうか?」

「はい。サンセットの中で黄昏れる彼女があまりにも綺麗で、声をかけてしまいました。彼女はいきなり見知らぬ男に声をかけられて驚いたと思いますが」

「葵さんのその時の心境は?」

「えっと…あの…」


取材なんて初めてだし、しかも、大手出版社さんで働く女性世代が購買層の売上No.1雑誌だしでまた緊張が蘇る。
掲載されるということはイコール澤井屋のアピールも兼ねてる。
 

「す、すみませんっ、上手く言葉が出て…こなくて…」

「大丈夫。プロの方だから上手く話を纏めて掲載してくれるよ」

「はい。必ずお二人にとってもメモリアル、宝物になる様な作品にさせて致しますのでお任せください」


心強い言葉を聞いて、話を始める前にスーッと深呼吸をする。


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