蒼い情熱が導く、あなたの極上な愛に酔いしれたら
と、


「器はー…」
「明日の…」


数人の話し声が聞こえてくる。


「紫苑さん、ガーデンショーの件ですがー…」


〝紫苑さん〟
会場をプロデュースしてくれたフラワーアーティストの方だ。

ということは紫苑さんとスタッフの方達だ。

改めて挨拶をしたほうが良いのかな…

でも、蓮さんもいないのに勝手なことをするのもよくないのかな…

と反射的に物陰に隠れたようになって色々と考えてしまう。

すると、


「ところでこのプロジェクトには彩綾さんは参加してないんですか?」

「おい、彩綾の名前は〝ここ〟ではー…」

「え?」

「知らないならそれで良いから、とにかくこのプロジェクト中は彼女の名前は出すな」


紫苑さんではない男性スタッフの会話が聞こえてー…

気になった。


「ー…澤井屋さんの案件はまだ新社長の披露宴会場プロデュースも進んでるわ。余計な会話は謹むことよ」

「は、はい…」


紫苑さんの言葉に、ピリッとした空気。

どういう意味なのかなんて、この時は何も分からなかった。

結局、挨拶も出来ないままだった。


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