年上幼馴染の一途な執着愛
「……なんか、下にお母さんたちいるのにこんなことしてるの、ちょっと悪いことしてる気分」

「なんだよ、高校生でもあるまいし」

「そうなんだけど、なんかいつもより恥ずかしい」


別にキス以上のことをここでする気はないし、日向もそんなことは考えていないと思う。
だけど、お正月の時もそうだったけれど、実家でこんなことをしてるのが初めてだからなんだか落ち着かないのだ。
多分、背徳感みたいなものなのだろう。
日向はその後、私の頭を撫でてから自分の部屋に戻っていった。


「このままここにいたら、襲っちゃいそうだから戻るわ」

「ふふっ、わかった。また明日ね」

「あぁ、おやすみ」

「おやすみ」


日向を見送り、私も明日早起きするために布団の中に潜り込む。
しかし明日のことが楽しみすぎて、なかなか寝付けない。
遠足前の子どもみたいだなと思いながら、眠くなるまで本を読んで紛らわせるのだった。
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