年上幼馴染の一途な執着愛
「不安にさせたよな。ごめん。あの時、横山に人がぶつかってきてさ。それで転びそうになってたから咄嗟に支えたんだ」
横山。和歌さんのこと、苗字で呼んでたんだ……。
「……うん。そんなことだろうと思ってた」
予想はできていたのに、いざ本人の口からそう聞くとやっぱり安心してしまう。
「そもそも元カノって言ってもさ。付き合ってたのなんてほんの一ヶ月くらいなんだ。恋人らしいことなんて正直全くしてなかったし、付き合いだしたけど友達以上に見れなかったから別れた」
「……それ、結構最低だよね」
「あぁ。反省してるよ。横山は美春と仲が良くてさ、その頃から星夜たちは付き合ってたから、必然的に四人で一緒にいることが多くて。それで成り行きっていうか、横山に試しに付き合ってみる? なんて言われて適当に頷いたんだ。俺も夕姫のことは諦めようって必死になってた時だったから、少しでも気が紛れればいいなって思って。横山のことは人間的には好きだったしな。横山が俺のことどう思ってたのかはわからないけど、今思うと人の気持ちを弄んだ最低野郎だったなって自分で思う」
そうか。高校時代と言えば、日向が女の人を取っ替え引っ替えしてた頃だ。
「だから付き合ったって言っても一緒に登下校したり弁当食ったり、そんなもんだったよ」
「そっか……」
「夕姫が心配するようなことは何もないし、アイツとの関係はもう過去のものだよ」
私に彼氏ができて、ヤケクソだったって言ってたもんな……。
横山。和歌さんのこと、苗字で呼んでたんだ……。
「……うん。そんなことだろうと思ってた」
予想はできていたのに、いざ本人の口からそう聞くとやっぱり安心してしまう。
「そもそも元カノって言ってもさ。付き合ってたのなんてほんの一ヶ月くらいなんだ。恋人らしいことなんて正直全くしてなかったし、付き合いだしたけど友達以上に見れなかったから別れた」
「……それ、結構最低だよね」
「あぁ。反省してるよ。横山は美春と仲が良くてさ、その頃から星夜たちは付き合ってたから、必然的に四人で一緒にいることが多くて。それで成り行きっていうか、横山に試しに付き合ってみる? なんて言われて適当に頷いたんだ。俺も夕姫のことは諦めようって必死になってた時だったから、少しでも気が紛れればいいなって思って。横山のことは人間的には好きだったしな。横山が俺のことどう思ってたのかはわからないけど、今思うと人の気持ちを弄んだ最低野郎だったなって自分で思う」
そうか。高校時代と言えば、日向が女の人を取っ替え引っ替えしてた頃だ。
「だから付き合ったって言っても一緒に登下校したり弁当食ったり、そんなもんだったよ」
「そっか……」
「夕姫が心配するようなことは何もないし、アイツとの関係はもう過去のものだよ」
私に彼氏ができて、ヤケクソだったって言ってたもんな……。