年上幼馴染の一途な執着愛
電話
日向への気持ちに気がついてから、数日。
早く伝えなければ。そう思って日向を食事に誘ってみたけれど、どうやら大口の案件を任されたらしく忙しくてなかなか時間が取れないと言われてしまった。
私から食事に誘ったのが初めてだったからか、日向の落ち込みようはすごかったけれど、
"絶対時間取るから! 落ち着いたらすぐ連絡するから!"
と約束してくれた。
その間に私も気持ちを入れ替えてしっかり仕事を頑張ろうと思い、毎日必死で働く。
真山さんにも顔が明るくなったと言われて嬉しくなっていた。
そんなある日、仕事終わりに家に帰るとお兄ちゃんから珍しくメッセージが送られてきていた。
"結婚することになった"
その文字を見て、驚いてすぐに電話をかける。
「お兄ちゃん! おめでとう!」
開口一番そう告げると、照れたように
『ありがとう』
とお礼が聞こえてきた。
「もう籍はいれたの?」
『気が早ぇなあ。まだだよ。でも今月末には入れようと思ってる』
「そっか、じゃあ式は? いつ?」
『それが、急なんだけど二ヶ月後に予約が取れそうなんだ。キャンセルが出たらしくてさ。人気のとこだからそれ逃したら来年になっちまうから、多分決定すると思う』
今は三月の初め。
年度が変わるタイミングに合わせて籍を入れて、五月の連休明けに式を挙げる予定のようだ。
お兄ちゃんも嬉しそうだけど、それ以上に私の方が舞い上がってしまう。
早く伝えなければ。そう思って日向を食事に誘ってみたけれど、どうやら大口の案件を任されたらしく忙しくてなかなか時間が取れないと言われてしまった。
私から食事に誘ったのが初めてだったからか、日向の落ち込みようはすごかったけれど、
"絶対時間取るから! 落ち着いたらすぐ連絡するから!"
と約束してくれた。
その間に私も気持ちを入れ替えてしっかり仕事を頑張ろうと思い、毎日必死で働く。
真山さんにも顔が明るくなったと言われて嬉しくなっていた。
そんなある日、仕事終わりに家に帰るとお兄ちゃんから珍しくメッセージが送られてきていた。
"結婚することになった"
その文字を見て、驚いてすぐに電話をかける。
「お兄ちゃん! おめでとう!」
開口一番そう告げると、照れたように
『ありがとう』
とお礼が聞こえてきた。
「もう籍はいれたの?」
『気が早ぇなあ。まだだよ。でも今月末には入れようと思ってる』
「そっか、じゃあ式は? いつ?」
『それが、急なんだけど二ヶ月後に予約が取れそうなんだ。キャンセルが出たらしくてさ。人気のとこだからそれ逃したら来年になっちまうから、多分決定すると思う』
今は三月の初め。
年度が変わるタイミングに合わせて籍を入れて、五月の連休明けに式を挙げる予定のようだ。
お兄ちゃんも嬉しそうだけど、それ以上に私の方が舞い上がってしまう。