年上幼馴染の一途な執着愛
「急いで向かうからね、寝ててもいいから、もう少し頑張って」

「ありがとうございます……」


その言葉通り、浅井さんは最短ルートで向かってくれてすぐに自宅アパートに着いた。


「本当に手貸さなくて大丈夫? 一人で行けるの?」

「はい。大丈夫です。送っていただいて本当に助かりました。ありがとうございました」


車を降りて、丁重にお礼を告げてからアパートに入る。
部屋に入るとメイクを落とす気力もなくて、とにかくベッドに横になる。
薬も飲まなきゃいけないし、そのために先に何か食べないといけないのに動きたくない。
でも水分補給だけはしないと……。
鞄に入ってるお茶を出して、それを飲んでから今度はスマホを取り出した。


"ごめん、熱出た。会社早退しました。今日行けそうもない。せっかく時間空けてくれたのに、ごめんね"


日向にそうメッセージを送り、枕元に置いて布団の中に潜り込む。

あれ、玄関の鍵かけたっけ……確認、しなきゃ……。

そう思うのに、瞼はどんどん重くなる。
いつのまにか、私はそのまま眠ってしまっていた。


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