年上幼馴染の一途な執着愛
「……日向。いっぱい待たせちゃってごめんね。たくさん心配かけて、傷つけてごめん。今更って呆れられるかもしれないけど、私、日向のことが大好き。やっと気付いたの。もう一人のお兄ちゃんとしてじゃなくて、男の人として日向が大好き。これからも、私は日向と一緒にいたい。一緒にいさせて? 私、日向の隣にいたいの。日向じゃなきゃダメなの」


顔を近付けて、私からキスをする。
そのまま額をくっつけて目を開くと、今にも泣きそうな日向がいた。


「──日向、大好きだよ」


笑顔でもう一度そう伝えた瞬間、息ができなくなるほどキツく抱きしめられた。


「これは、夢か……?」


呟く声に、笑って首を横に振る。


「夢じゃないよ、日向」


くぐもった声は、日向の耳にも届いているようだ。


「夕姫……夢じゃないなら、もう一回言って……」


それが、どの言葉のことを指しているのかはわからないけれど。

多分、


「……日向、大好きだよ」


これだと思った。


「……もう一回」

「日向、大好き」

「もう、一回」

「日向だけが大好き」

「……ありがとう。夕姫。俺も夕姫が大好きだ」


しばらく、私たちはそのまま抱き合っていた。


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