可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
<儂だっている>
ルシアの胸元で、ウルカヌスが主張する。
「それに、お母様のペンダントも一緒だし!」
ルシアはウルカヌスのペンダントを見せた。
子爵はそれを見てホッと安心する。
ウルカヌスの奇跡の数々を見せられた以上、納得するしかない。
「それもそうだね。ドワーフたちから『ウルカヌス様を復活に導く女神』と呼ばれた娘だ」
そう呟き、カイルをマジマジと見る。
「ドワーフの姫に信頼され、セファ辺境伯の知人という君を信じるよ。ルシアを頼むよ」
ファクト子爵は頭を下げた。