可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「うん! 貰う! いただくわ」

 ルシアが答えると、カイルはルシアを椅子へと下ろした。

 ルシアは上目遣いで、カイルを睨む。

「もう!」

「怒った?」

 カイルは子犬のようにシュンとして小首をかしげた。

 ルシアは思わず噴き出した。

「怒るわけないじゃない! ありがとう、カイル。本当はすごく欲しかったの!」

 ルシアは満面の笑みで答えた。
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