可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました！～念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ！～

4.魔導具工房開店します

　今日はルシアの魔導具工房の開店日である。

　カイルの伝手でルシアはシグラ王国の国籍を得ることができた。彼女は、ルシア・ファクトとしてシグラ王国の国民となった。新しい人生を歩み始めたのだ。

　魔導具工房では、魔晶石の販売から、新しい魔導具や中古魔導具の販売、修理・相談などをおこなう。

　ルシアとカイルは、そろいの皮エプロンを着け、緑のスカーフを巻き、気合い充分だ。

　手伝いに来てくれたカイルは、工房のドアの上に看板を掲げる。

　カイルの家はプラオット村ではないのだが、ルシアが軌道に乗るまでは近くに宿を取り手伝ってくれることになったのだ。