可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
それを聞いていた客たちが声をかける。
「この給水器、お試しで貸してくれ!」
「うちも借りたい!!」
「家に使い方がわからない古い魔導具があるんだが、そんなのでも買い取ってくれるのか?」
「修理もできるの?」
「いやいや、できたばかりの店、よそ者だぞ? 信用していいのか? 修理を頼んだら持ち逃げされるかもしれないぞ」
「でも、借りる分には俺たちは損しないだろ?」
ワイワイと押し寄せる客たちにルシアは圧倒される。
「はいはい、皆さん並んでください」
カイルが手を叩くと、客たちがハッとした。