可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
<ニィ、無駄だ。無駄。しかし、そこが面白いじゃないか>
「ウルカヌス様はルシアに甘いですー!」
プンスコ怒るニィが可愛らしくて、ルシアは彼をギュッと抱きしめる。
「心配してくれてありがとう、ニィ」
「もう! 王宮になんかいっちゃったら、オイラ、ついて行けないかもしれないのに」
「そうね。そうならないようにするね」
「もう、ルシアはズルいんだから」
ニィは唇を尖らせながらも、結局はルシアを許してしまうのだった。