可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「ここでさらに言い訳かい?」

「言い訳ではなく、事実の説明です!!」

「君は仮にも魔導具省長官の息子だろう。それくらい自分で直せなくてどうする」

「しかし、あの女が作った物は構造が無駄に複雑でして」

「では、君が理解できていないだけではないのか?」

「いえ、そうではなく――」

「そもそも、粗悪品なら使わなければいいだろう? さらに良い物を自分で作ればいいだけではないのか?」

 矢継ぎ早に詰問されて、レモラはもう答えられなくなった。

 ここで、魔導具についてはルシアに任せきりで、自分はなにもできないなどとは口が裂けても言えなかった。
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