可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
そこで、レモラは現場の指示を任され、ここまできたのだった。
ジューレ侯爵家の領民は、レモラの到着をはじめのうちは喜んだ。
しかし、魔導具をなにひとつ直せないうえに、具体的な改善策は出せず、仕事の優先順位もわからない。そのうえ、指示は不明瞭だ。
不機嫌をまき散らし、周囲に当たっては、田舎の不便さを嘆き、労働者を馬鹿にする。
領民の心はあっという間に離れてしまい、レモラは孤立してしまった。