可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
ルシアはギュッと唇を噛みしめる。
「……あれって、ジューレ侯爵家のボダ山から火が出たのよね?」
<まぁ、そうだろうな>
ウルカヌスが興味なさそうに答える。
「私、こうなるかもしれないって、心のどこかで思ってたのに見逃してた」
<お前がどうこういってもどうなる問題でもあるまい>
ウルカヌスは笑う。