可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「そりゃ助かる! おおい!! 荷馬車を出してくれ!!」
「もし、在庫があったら、斧とか、木を切るものを! あと、水を入れられる袋! リュックとか背負えるものがあるといい」
「ああ!」
万屋の主人は荷馬車に斧や、のこぎり、リュックサックや袋を詰め込み、ルシアを乗せ工房へと向かう。
ルシアは荷馬車に使えそうな物をありったけ乗せた。
大小の魔導具ポンプに空飛ぶ魔導具、大きなホースと大きな樽だ。
工房の屋根であたりを窺っていたバンクが駆け下りてきて、ルシアの肩に乗る。