可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「ルシア!! オイラも行くよ!!」

「ニィは工房を守って! 大事な道具がいっぱいあるから!」

 ルシアがそう頼むと、ニィは悔しそうな顔をしながら頷いた。

「……わかった!! 絶対絶対守る!!」

「でも忘れないで。ニィの命が優先だからね! 絶対守らなきゃならない道具なんてないんだから!」

 ルシアは慌てて注意すると、ニィはヘニャリと笑った。

「うん! 屋敷のことは屋敷妖精に任せて、ルシアは行って!!」

 ルシアは頷くと馬車に乗り込む。
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