可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「我が国の人材として大切なのはよくわかった」
カイルは少し気まずい。私情が盛大に入っているからだ。
「それに加えて、お前にとって大切な人なのだろう」
カイルは父に指摘され、顔を赤くして俯く。
「そのとおりです……」
「まだまだ、心までは隠せないようだな。カイル。まぁ、いいだろう。ノラリクラリとしていた息子をここまで奮い立たせてくれたのだ。私からも礼がしたい」
シグラ国王はそう笑うと、カイルに約束をした。