可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「ルシア嬢がカイルの庇護下にあることを明言した公文書を発行しよう。国の宝だ。責任持って大切にするのだぞ」
シグラ国王の言葉に、カイルはありがたく頭を下げた。
「ありがとうございます!」
「かわりではないが、今回の山火事の件もあわせ、ヒベルヌス王国とは正式に話し合いをしなければならないだろう。カイル、知恵を貸せよ」
シグラ国王は、期待の眼差しをカイルに向けた。
カイルは身が引き締まる思いで、大きく頷いた。