可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
<どうせお主は儂が止めても危ないところへ行くのだろう? だったら堪えられる体にしてもらわないとな。ついでに防火塗装もしておいてくれ。火の精霊として屈辱的だが、力が使えない以上しかたがあるまい>
「防火塗装は大袈裟じゃない?」
<大袈裟じゃないな。燃えるジューレ領へ飛びこんでいく勢いだったヤツがいるからな>
ウルカヌスにチクリと刺され、ルシアは思わずごまかすように目を逸らす。
「……ごめんね」
<わかればよろしい>