可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「ありがと、ウルちゃん。それで、少し考えたんだけど、ウルちゃんの宝石に魔力が足りなんじゃないかなって」
「ああ、それもあるかもしれんな」
「こうなる前は、どうやって魔力を貯(た)めてたの?」
「さぁ、知らぬ。魔力など勝手に湧き出るものだ。貯めるという発想はない。ただ……太陽の光は心地よいな……」
ウルカヌスは眠そうに答えた。
「じゃあ、少し、ここに置いておくね。ひなたぼっこしながらお昼寝してみるのもいいかも」
ルシアが言うとウルカヌスはあくびをした。