可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「……そうだな……」
ウルカヌスの声を聞き、バンクがやってきて、部品入れの中を覗きこむ。そして、部品入れの中に入り、ペンダントをクルリと抱えこみ横になった。
ポカポカとした日差しの中で、スピスピと寝息を立てるバンクの姿に、ルシアの頬は綻んだ。
「かわいいわね。……ふたりともゆっくりお休み」
ルシアはそう言うと、工房のドアを静かに閉めた。
そして、店へと移る。
ニィとふたりでお茶を飲みながら、魔導具の話をしていると、工房のドアが叩かれた。