可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
レモラは必死になるルシアを見て、薄暗く微笑んだ。
(なにをされても顔色を変えなかったルシアがこんな必死な顔を俺に向けるなんて)
ゾクゾクと今まで感じたことのない悦楽が背中を駆けあがった。
(なんて、気持ちがいい)
ニヤリと笑うレモラを見て、ルシアはゾッとした。
「相当大切なものみたいだな。この気味の悪いペンダントをいつもつけているもんな」
「このペンダントはお母様の形見なの!!」