可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「うるさい獣め!!」
眼鏡の男はさらに網を揺すった。
「やめて!! いうことを聞くわ! 聞くから、酷いことしないで。お願い!」
ルシアが必死に頼み込むと、レモラは満足げに頷いた。
「そうだよ、最初から素直にいうことを聞いていればいいんだ。生意気さえ言わなければ、お前だって可愛がってやれるんだから」
レモラはそういうと、ルシアの手を取った。
ルシアは嫌悪感で思わず震える。