可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「ルシア!」
「ごめんね。気がつかなくて。もっと前にこうしてれば良かったね」
ルシアが淋しそうに微笑んで、ニィは泣きそうになる。
「そんなことないよ! ルシア! オイラはルシアが好きだから一緒にいるだけなんだ!」
ニィの叫びを聞いて、レモラは高らかに笑った。
「そうか? 本当かな? それを受け取ってもそうしていられるか見物だな!」
レモラは言うと、ルシアを引っ立て魔導具工房のドアを閉めた。