可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「早くルシアを探さなきゃ……。ニィ、心当たりはある?」
「領地のカントリーハウスか、王都のタウンハウスのどちらかだと思うけど」
「どちらに向かうか」
カイルは悩む。カントリーハウスのほうが近いが、タウンハウスに向かっているなら、カントリーハウスを経由する時間が惜しい。
悩みながら、カイルはルシアの残した書き置きをマジマジと眺めた。
うっすらと魔晶石が練り込まれているのがわかる。