可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「君は有責配偶者だ」
突き放すようにファクト子爵は告げた。
「ファクト子爵……まさか、それは……」
ジューレ侯爵が、空笑いをしながら子爵に問う。
「ええ、カイル王子に頼まれて、すべて録音されています。それにここにいる衛兵たちも証人になってくれるでしょう」
ファクト子爵はニッコリと微笑んだ。
ジューレ侯爵はガクリと項垂れ、地面に手をついた。