可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

 そして、ウルカヌスに下ろしてもらうと、使用人たちに向き合った。

「みんな、戻ってきてくれてありがとう」

 深々と頭を下げると、使用人たちは喉を詰まらせ、嗚咽した。

「お嬢様……」

「お力になれず……」

「ご苦労されたでしょう?」

 使用人たちはルシアにいたわりの言葉をかけた。
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