可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
ルシアはジト目で、父を睨む。
「でも、ルシアだって思うだろ? 社交なんて面倒だって。それを肩代わりしてくれて、魔導具だけに集中していればいいなんて言われたら、それがいいと思わないかい?」
「まぁ……否定はできませんが……」
ルシアは思わず目を逸らした。気持ちがわかりすぎるのだ。
関心のないことにはとことんどうでも良いのは、ルシアも同じだった。
「でも、ルシアにはたくさん迷惑をかけてすまなかったね。これからは罪ほろぼしをさせておくれ」
父に言われ、ルシアはフルフルと頭を振った。