可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
最近のウルカヌスは、通常ペンダントの中で眠り、ルシアに呼び出されると実体を表すようになっていた。
実体化には多くの魔力が必要で、疲れるのだとウルカヌスが言う。
「ああ、これは水没させられたな……。錆びてる部分がある。魔力も放出しているし、魔晶石は交換だな」
ルシアは頷いた。
魔導具のライトをつけ、ルーペを準備する。精密工具で分解をはじめる。
カイルはマジマジと作業を覗きこんでいる。