可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「ついでだから防水にしようかしら?」
古い油を洗浄し、壊れた部品を交換する。サビをとり、塗装をする。
「塗装を焼き付けるのは儂がやってやろう」
ウルカヌスはそういうと、ペンダントの部品を握り絞めた。
拳全体がボッと燃え、次に拳を開くと手のひらには塗装が焼き付いた部品があった。しかもすでに冷めている。
「すごい! ウルちゃんすごいわ!」
「儂は火の精霊だからな。褒め称えよ!」
ウルカヌスがドヤ顔でふんぞり返る。