可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「どうかな? ウルちゃん」
「ああ、完璧だ」
ウルカヌスの確認をして、ルシアは最後の仕上げに取りかかる。
「これからもカイルを守ってね」
ルシアはカイルのペンダントを両手で包み込むと、そう願った。
すると、ペンダントがルシアの手の中で、強く光り輝いた。そして、カチリと音を立て動き出す。
ルシアは手を広げ、ペンダントをカイルに差しだした。