可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
ローサはイライラとしていた。
ミゼルから卒業パーティーの顛末を聞いているのだ。
「それでぇ、カイルっていうちょっと格好良い子がお継姉様にプロポーズして、せっかく私がプロポーズされたのに霞んじゃったのぉ!」
ミゼルが母に訴える。
「もう、お継姉様ったら、どうしていっつもミゼルに意地悪するの?」
「ミゼルが可愛らしいから嫉妬してるのよ」
ローサは答える。
ミゼルは満足げに微笑む。