俺と婚約してよ
私の手を、
──────ギュッと握ると。
「怖いかもだけど、聞いてな?」
そう言ってから、再び口を開くと。
「最初は、風子に対するいじめ。
ただ、普通のいじめだと思ってた。
けど............それは違ったんだ」
重たそうに口を開いてそう言った大河くん。
「............ち、違った?」
私がそう尋ねると、大河くんは頷いて。
「ぜんぶ、果耶が裏で手を引いてた。
風子のクラスメイトに、お金を渡して、
無視するように仕向けたりしたんだ」
そう、ハッキリと口にした大河くん。
そして、そのまま.....................
「でも、俺は立場上すぐに動けなかった」
そう言うと大河くんは。