俺と婚約してよ
【04.】俺には、お前だけ
あれから、大河くんの言葉通り、
なぜだか本当に、施設長さんも断らずに。
なんだかむしろ、賛成されたまま、
大河くんの家にお世話になって数日。
気づけば、あっという間に、
冬休み2日目の、12月22日。
ここ2日間、
どこでも大河くんと顔を合わせてる。
いや、顔を合わせるならまだ良いほう。
酷いときは........................
「.........っ、ちょ、大河くん!」
「いや、なんで逃げようとすんだよ」
「〜っ、」
大河くんにゲームに誘われて、
部屋に行くと、大河くんの距離が無駄に近いっ。
という、問題が発生している。
ただでさえ、
毎日顔を見ているだけでも。
ドキドキして、心臓に悪いっていうのに。
更に距離が近いっていうのはもっと無理で。
心臓がずっと、
ばくばく音を立てているのが分かる。