俺と婚約してよ
「どーせ、ダメとか思ってんだろ」
大河くんにはいつも驚きしかない.........
「.........っ、大河くん、エスパー、」
「ふっ。どーだか。
エスパーだとしても風子限定だけど」
驚きでいっぱいの私の目の前。
ニヤッと笑う大河くんの顔が見えたと思えば。
私の方に伸びてくるのは大河くんの手。
ぅ、やばい............!!
「だ、っ、ダメぇぇぇぇぇ!!」
やっぱり、ダメだって思う気持ちが強すぎて。
思いっきり、振り払うと。
私は、大急ぎで、
住まわせて貰っている部屋へと走った。
そんな私を追いかけて...............
「逃げんなっ!俺には、お前だけだから」
そう言う大河くんは、
──────ズルいと思った。