君が忘れてから僕は征きたい
歩き進めて行くと、いつも城井邸宅に向かうために通る商店街にさしかかった。商店街には魚屋、酒屋、八百屋、駄菓子屋、米屋、日用品店があり、他にも所狭しと隙間を埋めるように木造の平屋があった。お店などは商品が公定価格を制定され、思うように商売は出来なくなり、ほぼ機能はしていなかった。もし、公定価格以上の価格で商売をした場合は経済統制違反として、警察に逮捕されてしまうのだ。
商店街の道の脇では、5歳くらいの2人の男の子が木や竹の棒を手に構えて、兵隊さんごっこをしていた。
兵隊に憧れを抱いているのか、«とつげき〜!»
と決め台詞の様に自慢気に言いながら、木や竹の棒を振り回していた。男の子たちの1人が軍服を着た立花に気づいて、言った。
「お兄ちゃん、兵隊さんだ!かっこいい!」
それに続く様に、もう1人の男の子も目を丸く、輝かせて言った。
「僕もお兄ちゃんの様に兵隊さんになって、国のために役に立てるようになるかな…?」
立花は小さな男の子の口から«国のために役に立つ»という言葉が出てきたことに、『戦争』という影響力を改めて感じた。小さな男の子には『戦争』は国を守ると意味の中に、誰かの尊い命を奪い奪われていることを知らないだろうと勝手に推測する。
”子供相手に少し深刻に考えすきだ…"
立花の強ばった顔を男の子たちは不思議そうに答えを待っていた。それに気づき、立花は強ばってしまった顔を一瞬にして笑顔にして言った。
「まだ、小さいのに国を考えられる君たちは優秀だな。日本の将来は君たちの様な兵隊が居て、頼もしいな。」
男の子たちは求めていた答えを言われて、分かりやすく笑顔になり、兵隊さんごっこを再開した。
このような光景は太平洋戦争が始まってからは良く見られるようになった。
立花はさらに商店街の中を進んでいくと、何やら叫び声が聞こえてきた。どうやら、警察官と2人組の男が物言いをしている様子だった。
立花は商店街で警察と物言いをこの時代にするのは、経済統制違反をしたのだろうと思っていた。段々歩き進め、物言いの内容がはっきりと聞こえるようになってきた。
「戦争なんか、反対だ!何がお国のためだ!食べ物が少なすぎるんだよ!」
男の2人の内1人が警察に向かって、激怒しながら叫んでいた。すると、もう1人の男も続けるように言った。
「国が勝つのが優先で、俺たちは飢え死にしろって言うのか!」
食べ物はほとんどが配給制や、切符を買って、食べ物と交換する制度だった。そのため、計画的に考えない人や大家族は早く食料が尽きてしまう事も多々あった。
立花は物言いの内容を聞いた時、«戦争なんか反対»という言葉が引っかかった。
商店街の道の脇では、5歳くらいの2人の男の子が木や竹の棒を手に構えて、兵隊さんごっこをしていた。
兵隊に憧れを抱いているのか、«とつげき〜!»
と決め台詞の様に自慢気に言いながら、木や竹の棒を振り回していた。男の子たちの1人が軍服を着た立花に気づいて、言った。
「お兄ちゃん、兵隊さんだ!かっこいい!」
それに続く様に、もう1人の男の子も目を丸く、輝かせて言った。
「僕もお兄ちゃんの様に兵隊さんになって、国のために役に立てるようになるかな…?」
立花は小さな男の子の口から«国のために役に立つ»という言葉が出てきたことに、『戦争』という影響力を改めて感じた。小さな男の子には『戦争』は国を守ると意味の中に、誰かの尊い命を奪い奪われていることを知らないだろうと勝手に推測する。
”子供相手に少し深刻に考えすきだ…"
立花の強ばった顔を男の子たちは不思議そうに答えを待っていた。それに気づき、立花は強ばってしまった顔を一瞬にして笑顔にして言った。
「まだ、小さいのに国を考えられる君たちは優秀だな。日本の将来は君たちの様な兵隊が居て、頼もしいな。」
男の子たちは求めていた答えを言われて、分かりやすく笑顔になり、兵隊さんごっこを再開した。
このような光景は太平洋戦争が始まってからは良く見られるようになった。
立花はさらに商店街の中を進んでいくと、何やら叫び声が聞こえてきた。どうやら、警察官と2人組の男が物言いをしている様子だった。
立花は商店街で警察と物言いをこの時代にするのは、経済統制違反をしたのだろうと思っていた。段々歩き進め、物言いの内容がはっきりと聞こえるようになってきた。
「戦争なんか、反対だ!何がお国のためだ!食べ物が少なすぎるんだよ!」
男の2人の内1人が警察に向かって、激怒しながら叫んでいた。すると、もう1人の男も続けるように言った。
「国が勝つのが優先で、俺たちは飢え死にしろって言うのか!」
食べ物はほとんどが配給制や、切符を買って、食べ物と交換する制度だった。そのため、計画的に考えない人や大家族は早く食料が尽きてしまう事も多々あった。
立花は物言いの内容を聞いた時、«戦争なんか反対»という言葉が引っかかった。