先輩!
先輩が作ってくれた晩御飯は、シンプルな和食だった。きっとわたしの体調を気遣ってくれたに違いない。

お魚の煮つけに肉じゃが。お味噌汁にご飯。どれも本当に美味しかった。

「お休みの日は何してますか?」

「用事のない日はYouTubu見たり、映画見たりかな。テレビに飛ばしてソファーに座って。気付いたら1日終わってることもある」

「じゃあ次からは芽衣ヒツジがお供できますね」

「リアル芽衣はお供してくれないの?」

「したいです」

「ん、」と目を細めた先輩が、軽く口づけた。

見つめあって、どちらからと言うこともなく2度目を交わし、また見つめ合って、また...を繰り返す。

「まだ痛い?」

先輩の自由なほうの手のひらが、服の上から下腹部にそっと触れる。

少しすると、先輩の手の熱が伝わってきて、じんわり温かい。
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