先輩!
わたしも報告物があるから急がなきゃ。とエレベーター前に立った時、苦手な3人組の姿があった。運悪く、彼女達の退社時に鉢合わせてしまったらしい。
虎太郎と話していて気づかなかったんだけど、ずっと見られていたのかもしれない。
エレベーターが早く来ますようにと祈りながら、目線を合わせず鞄の持ち手を握りしめる。
「色目使うのは久保さんだけじゃないんだ」
「またね。おつかれ。語尾にハート」
はっきりと話声が聞きとれる。ボリュームは落としているけど、わざと聞こえるように言ってる。
今まで、嫌われてることに気付く程度に悪意を感じていたけれど、直接言われることはなかったのに。
そもそも嫌われるほど関わってない。話もしたことないのに。
虎太郎と話していて気づかなかったんだけど、ずっと見られていたのかもしれない。
エレベーターが早く来ますようにと祈りながら、目線を合わせず鞄の持ち手を握りしめる。
「色目使うのは久保さんだけじゃないんだ」
「またね。おつかれ。語尾にハート」
はっきりと話声が聞きとれる。ボリュームは落としているけど、わざと聞こえるように言ってる。
今まで、嫌われてることに気付く程度に悪意を感じていたけれど、直接言われることはなかったのに。
そもそも嫌われるほど関わってない。話もしたことないのに。