先輩！
「おーお疲れさん」

「「お疲れ様です」」

営業部に、野口さんと部長の2人が残っていた。部長の席の前に野口さんが立っていて、なにかお話をされていた。

自席に着く私とは違い、鞄だけ置いた先輩が部長たちのほうへ歩いていく。

「佐々木の、例の総務の3人の件ですが、さっき俺の目の前で絡まれてたので対処しました。なのでもう大丈夫だと思います」

「現行犯か。よかったよかった」


え？上司３人が知っていた？


「佐々木さん、残業しないと間に合わないようなら久保に頼ったらいいから」

「はい。ありがとうございます。でも今日はもう帰れます。お疲れさまです」


席に戻った先輩に尋ねようとすると、部長が帰り間際に声をかけてくださった。少し遅れて野口さんも。
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