先輩!
「あ、忘れてた。ちょっとごめん」
先輩がローテーブルの下に手を伸ばした。先輩に抱きしめられてるわたしは身体が折れ曲がりすぎて潰れそうで、グエ、と可愛くない声が出た。
先輩はそれを笑い飛ばす。ひどい。
「これホワイトデーな。バレンタインありがと」
「ありがとうございます!香水?」
「何買おうか迷って、ふらっと入った店で匂った時ピンと来た」
紫がかった黒いショップの紙袋。中にはギフトラッピングされた香水が入っていた。
「これ欲しかったんです!しかもホワイトリリーだ嬉しい。好きな香りです」
「よかった。芽衣に似合うなと思って」
「ありがとうございます。愛用します」
「うん。でもいい匂いさせるのは俺と会う時だけにしてな。他の奴らに匂わせたくねえ。すれ違うだけでもイヤだ」
時折先輩が見せる独占欲がすごく嬉しい。
先輩がローテーブルの下に手を伸ばした。先輩に抱きしめられてるわたしは身体が折れ曲がりすぎて潰れそうで、グエ、と可愛くない声が出た。
先輩はそれを笑い飛ばす。ひどい。
「これホワイトデーな。バレンタインありがと」
「ありがとうございます!香水?」
「何買おうか迷って、ふらっと入った店で匂った時ピンと来た」
紫がかった黒いショップの紙袋。中にはギフトラッピングされた香水が入っていた。
「これ欲しかったんです!しかもホワイトリリーだ嬉しい。好きな香りです」
「よかった。芽衣に似合うなと思って」
「ありがとうございます。愛用します」
「うん。でもいい匂いさせるのは俺と会う時だけにしてな。他の奴らに匂わせたくねえ。すれ違うだけでもイヤだ」
時折先輩が見せる独占欲がすごく嬉しい。